歌手カニエ・ウェスト(38)が米国時間の13日、米人気ライブコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のバックステージで一大”メルトダウン”を起こし、スタッフらに罵詈雑言を浴びせたという。人気歌手テイラー・スウィフトのことも「フェイクな奴」と批判し、息巻いていたらしい。

 ニューヨークポスト紙によると、番組プロデューサーらがウェストの演奏用セットの一部を除去したことを知ったウェストは、大激怒したという。同紙は、この時の模様が録音された音声テープを入手し、電子版で公開。

 テープには、ウェストがスタッフに対し、「オレをなめるなよ」などと何度も怒鳴りつけた上、自らの新曲「Famous」の中で「あのビッチを有名にしたのはオレだ」と歌い、議論を巻き起こしたスウィフトについても、「フェイクな奴」と批判している様子が収められている。

 ウェストはさらに、「あいつらは頭がおかしいんじゃないのか? オレはスタンリー・キューブリック監督やパブロ・ピカソなどの巨匠よりも、さらに50%影響力がある。他のどの人間よりも、50%より影響力がある。オレをなめるなよ」と叫び続けていた。それでも怒りが収まらないウェストは、収録現場から出て行こうとしたが、番組プロデューサーのローン・マイケルズ氏の説得で思い留まり、無事に演奏を終えたらしい。

 ポスト紙によると、ウェストの広報は、ウェストがスタッフを汚い言葉で罵った事実については否定したが、音声テープについてはコメントを避けたという。(ニューヨーク=鹿目直子)