米メディアによると、米紙ニューヨーク・タイムズのファッション写真家ビル・カニンガム氏が25日、ニューヨークで死去した。87歳。最近、脳卒中を患って入院していた。

 29年、米東部ボストン生まれ。ハーバード大を中退後にニューヨークへ移り、帽子職人などを経て60年代から写真家の道に進む。自転車で街に繰り出し、人々のファッションを撮影するスタイルで知られ、写真は長年にわたりニューヨーク・タイムズの紙面を飾った。

 2010年にドキュメンタリー映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」が製作され、日本でも公開された。08年、フランスの芸術文化勲章オフィシエを受けた。