俳優で歌手の杉良太郎(72)が、関東最東端ローカル線の復興に一役買った。6日、千葉・銚子市の銚子電鉄外川駅を訪れ、苦しい経営が続く同電鉄を応援した。杉は、銚子電鉄が走る地域を新曲「ひとり旅」の推奨エリアと認定する証書を作り、同電鉄の竹本勝紀社長(54)に手渡した。
「ひとり旅」は団塊世代の男性が、自分の半生を振り返りながら1人旅をする心情を杉が歌詞にしたためた。「この鉄道が経営難の中で頑張っていることをイメージして書いた。銚子では牧歌的な情緒を味わえるし、知り合いも多い。ぜひこの曲で応援したい」と説明。作曲も同市出身の弦哲也氏(69)が手がけた。
竹本社長も「この曲のヒットとともに、銚子電鉄の名前が全国に広まり、多くの観光客が銚子市を訪れてくれたらうれしい」と期待した。電鉄側では、この日のために1日限定の記念切符を作製、車両内にCDポスターを掲示して歓迎した。車両には杉のヘッドマークを1カ月間掲示することも決定。記念切符発行もヘッドマーク掲示も、同電鉄の94年の歴史で初めてだ。
杉といえば、伍代夏子(54)と仲良し夫婦で知られる。「家族の旅もいいけど自分探しの1人旅も重要。自分がいったい何者なのかと問うことも大切だと思う」。伍代の提案から、この曲の歌唱を機に初めてジーパンをはいた。「ちょっと勇気がいったよ」と照れながら話した。【松本久】
◆銚子電気鉄道 関東最東端にあるローカル線で、銚子駅~外川駅の6・4キロメートルの区間に10駅がある。運転速度は最高時速40キロ。1923年に開業し、数回の倒産危機を乗り越えてきたが、現在も赤字基調が続く。地元住民の足として親しまれ、地域経済にとっても重要な存在となっている。



