お笑いコンビ、ピースの綾部祐二(38)が8日、都内で会見し、来年4月から米ニューヨークに移住することを明らかにした。

 アメリカでの挑戦については以前から考えており、「ハリウッドデビューを目指しています」と公言していた。15年の正月に初めてアメリカを訪れてから、「この国で何かできたら」という思いが強まっていたという。

 そんな中、相方の又吉直樹(36)が昨年「火花」で芥川賞を受賞したことに背中を押された。「自分はこのままでいいのか、という思いが生まれました」という綾部は渡米を決意。「もともと夢だった芸人になれたので、また1つ夢を持って頑張ろうと思いました」と、決心に至った経緯を話した。

 来年3月末までは日本で活動し、来年4月に渡米予定という。その後の具体的なプランは決まっていないが、現在英語があまり話せないため「ニューヨークで、2~3年かけて英語の勉強をするつもりです」と話した。コメディアンをめざすが、そこにこだわりはなく、最終的には渡辺謙のようなハリウッド俳優を目指すという。「3年後くらいに活動をスタートできればいいかな。俳優として、1度でいいからレッドカーペットを歩きたい。謙さんも、40過ぎてから行かれて、ああなっている。スターになりたい」と意欲を語った。

 所属事務所の吉本興業にも報告済みだ。「社長に『お笑い界の野茂英雄になりたい』と言ったら、笑いながら許してくれました」と、集まった記者を笑わせる場面もあった。

 ピースは10年にキングオブコントで準優勝、M-1グランプリで決勝進出するなどして注目され、フジテレビ系「ピカルの定理」のレギュラーで人気になった。又吉の芥川賞受賞以降は「格差を感じたどころの話ではなかった」と話したが、コンビ解散については否定した。「解散じゃない。でも、ちょくちょく戻ってきて日本で活動するつもりはない。自分で『スターになった』と思ったら、帰ってきます」と笑って見せた。