シンガー・ソングライター大黒摩季(46)が16日、北海道・札幌のニトリ文化ホールで6年ぶりの単独ライブを行った。10年11月から子宮疾患などの治療で歌手活動を休止。今年8月の「ライジングサン・ロック・フェスティバル」でステージ復帰し、完全復活に向けて歩みを進める中、来年2月からの全国47都道府県ツアー開催を発表した。

 久々の単独ライブに、本番前は「心臓が飛び出そう」と緊張していたが、地元札幌の2300人のファンが「おかえり~」と温かく迎えてくれた。自然と笑顔があふれ「I love you! my home!」と10秒間、一礼した。デビュー曲「STOP MOTION」から、新曲「Higher■■Higher■■」まで、ハイトーン・ボイスで魅了すると、最後は家族や関係者、ファンへの感謝を込めた「言えなかった『ありがとう』」をピアノ弾き語りで披露した。

 昨年11月に2度目の手術を終えて、復帰のゴーサインが出た。ここ3カ月は、全日本プロレスのジェイク・リーに師事し、ボクササイズにも取り組んで、体力強化にも力を入れた。今回の単独ライブは「次のステップへの挑戦」と位置づけ、ブルース曲にも挑戦。「女の悲哀とか、6年間普通の女性として感じたことを含めて、若い頃には出せなかった声もならせるようになった」と話した。

 来年6月にデビュー25周年を迎え、次の挑戦も決まった。来年2月25日の埼玉・羽生市産業文化ホール公演を皮切りに、全国47都道府県を回る。「待っていただいた方への恩返しはもちろん、特に主婦って大変で、なかなか遠出もできない。あいさつはこちらから出向くものですから」。1年以上かけての“お礼参り”で、あらためて全国のファンに復帰を報告する。【大友陽平】

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