2010年に放送され、子役芦田愛菜(12)のブレークのきっかけとなった日本テレビドラマ「Mother」(脚本坂元裕二、主演松雪泰子)が、トルコで10月末からリメーク放送されることになった。17日、同局が発表した。

 トルコは、海外ドラマ市場において最大の輸出国のひとつで、輸出額は約350億円規模。日本のドラマのリメークは初めてとなる。昨年4月、同国の制作会社MF YAPIMから日本テレビ海外事業部に「このドラマを見て大変興味を持った。リメーク権の状況を教えてほしい」との問い合わせがあり、1年半の交渉を経て実現した。Star TVで10月から放送開始となる。

 トルコ版のタイトルは、母を意味する「ANNE(アンネ)」。現地で人気の女優、ジャーンス・デレ、人気子役のベラン・ギョキルデが演じる。トルコ用にアレンジされたサイドストーリーも追加される。

 MF YAPIMのファールク・バイハン社長は「Motherは大変素晴らしいテレビドラマであり、このドラマがたくさんの方に見られたということは、現代社会が抱えるさまざまな問題への意識向上、啓蒙にもつながったことだと思います。トルコが日本のフォーマットをリメークするのは初めてのことで、日本での成功にならって、トルコでも話題になることを目指します」。

 次屋尚プロデューサーは「テレビドラマシリーズ最大の輸出国のひとつであるトルコからアプローチを受けて大変光栄に思っています。Motherはすべての女性が普遍的に持ち合わす母性をテーマにしたオリジナルドラマです。ANNEも同じくトルコや世界の視聴者の方の心に響く作品になることを願っています」とコメントしている。