2015年末にHIV感染についてTVで告白したチャーリー・シーン(51)が米国時間の11日、米ABCテレビの朝の番組「Good Morning America」に出演し、現在の心境を語った。

 シーンはHIVに感染していることを知った時のことについて、「銃を自分の口の中に入れて、すぐに自殺したかった。でも、その場に母親がいたし、彼女の目の前で死んだり、後始末をさせたくなかった」と振り返った。

 6年ほど前にHIVの陽性であるとの診断を受けた後、麻薬やアルコール依存症のスパイラルにはまっていったことを昨年、告白しているが、「自分は、そんな臆病な逃げにはタフ過ぎる人間だということを忘れていた。しかし、それでもまだ、抗ウイルスのための新薬の実験については用心深かった」と語った。

 昨年12月には、8カ月前から、FDA(米食品医薬品局)による革命的な新薬PRO-140の臨床実験に参加した結果、もはやウイルスは血液中に検知されていないことを英デイリー・メール紙に明かしている。

 その後の経過も良好なようで、今回のインタビューでも、「ほとんど毎日、最高に調子がいいよ。歩いていると、皆が温かいハグや励ましの言葉をかけてくれる。今は、世間の人々からの愛しか感じないね」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)