女優剛力彩芽(24)が、4月スタートのテレビ朝日系の連続ドラマ「女囚セブン」(金曜午後11時15分、一部地域を除く)で殺人犯の女囚役で主演することが20日、分かった。剛力演じる京都の芸妓(げいこ)神渡琴音は、酔っぱらって眠っている間に仲間の芸妓が殺され無実の罪をかぶって刑務所に入る。日刊スポーツの取材に応じた剛力は、今までにない強烈な役柄に「びっくりしました。無実なんですけどね」と苦笑い。「でも新たなことに挑戦できるのはうれしい。密室空間での芝居を、どんな風に作り上げていくか楽しみです」と目を輝かせた。

 琴音は他の6人の女囚からいじめられ命まで狙われるが、持ち前のしたたかさ、腹黒さで切り抜けていく。キャラクターの濃い女囚たちがトップを争う様を、剛力は「女性の怖さ、したたかさ、強さを見せつけたいですね。中途半端はかっこ悪いので、むかつくけど、逆に腹黒さがかっこいいと思ってもらえるように思い切って演じます」。女囚役とあって衣装は囚人服がメインだが、芸妓の着物姿も披露する。囚人服姿に照れながらも「昨年、舞台『祇園の姉妹』で芸妓を演じました。その経験を生かしたいですね」と話した。

 脚本は「民王」「ケイゾク」「SPEC」などのヒットメーカー西荻弓絵氏のオリジナル。剛力は「私は女性のネチネチした戦いが苦手で逃げちゃうけど、琴音は立ち向かっていくのがかっこいい。素の私と似ているところは、あまりないんですけど、周りの人間をじっと観察しているところは同じですね」。今年8月には25歳、所属のオスカープロモーションのルールで恋愛が解禁になる。「楽しみですね。まだ、なんの予感もないんですけど、いい形でお知らせできるように頑張ります」と笑った。【小谷野俊哉】

 ◆「女囚セブン」 京都の芸妓・神渡琴音は、酔っぱらって寝ている間に仲間の芸妓が殺され、状況証拠がそろっていたことから有罪が確定してしまう。無実の罪で刑務所に入った琴音は、他の6人の女囚から壮絶ないじめに遭うが、厳しい芸妓の世界で生きてきたため「えらいすんません、かんにんしておくれやす」とかわす。彼女が罪をかぶった謎が解き明かされていく。