吉本興業は27日、所属タレントが反社会団体の忘年会に出席していた一連の騒動を受け、公式ホームページで「社員・タレントが一丸となってコンプライアンス順守の再徹底を図ります」と決意表明した。

騒動について「ファンの皆様及び関係先各位には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、まずは心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

同社はこれまで警察OBや弁護士を顧問に迎えてコンプライアンス推進委員会を組成し、若手タレントを対象にした研修を行うなどコンプライアンス推進を図ってきたが、「本件のような事態を起こしてしまった結果からして、これまでの弊社におけるコンプライアンスへの取組みや方法では十分にカバーしきれない面があったたことは否めず、弊社はこの点を認め、真摯(しんし)に向き合い反省します」とした。

再発防止に向け「改めてタレントに対するヒアリングを実施し、そこでコンプライアンスに反する関係や行動等が判明したり、疑義が生じた場合には徹底的に明らかにしたうえで速やかに対処いたします。また、今後は、警察をはじめとする行政関係の皆様、民間の危機管理アドバイザー、弁護士をはじめとする法律専門家などの多方面からさまざまな知見・ご意見を賜りまして、コンプライアンス体制を再構築し、そしてそれをその時々の案件の事情に応じてタレントが正しく輝き続けられるように柔軟かつ最適に工夫しつつ、運用してまいりたいと考えております」とした。

また、「長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます」としたが、現在は「あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします」とし、「今後、仮に反社会的勢力から不当な圧力や脅迫を受けることがあれば、関係各署・機関とも密接に連携し、徹底的に戦い、断固それを排除してまいる所存です」とした。