大みそかに放送される「第62回NHK紅白歌合戦」の観覧希望が、過去最高の126万4923通に達していたことが18日、分かった。これまでの最高だった04年の75万9722通を約50万通も上回り、約1・7倍の伸びとなる、けた違いの記録更新となった。募集は、はがきで10月7日から同27日まで行われた。当選は1234通(1通で2人観覧可能)で、倍率は1025倍。

 驚異的な記録更新の背景には司会者発表のタイミングがあった。例年、発表は11月上旬に行われ、観覧希望の募集締め切り後だった。ところが今年は、募集期間内の10月19日に、嵐と井上真央(24)に決まったと発表された。嵐は公演チケットが入手困難の人気グループ。井上も女優活動がメーンで、ステージに立つ機会はほとんどない。貴重な機会ととらえたファンの応募が殺到したと思われる。