<THE
MANZAI2012決勝大会>◇16日◇フジテレビ
2012年、日本で一番面白い漫才コンビを決定する「THE
MANZAI」が16日、東京港区・フジテレビで開催され、コンビ結成12年のハマカーン(浜谷健司、神田伸一郎)が優勝した。応募1740組の頂点に立ち、「THE
MANZAI2012」の称号に輝いた。
予選1位の千鳥、審査員9人の全票を獲得して勝ち上がったアルコ&ピースと合わせた3組でのファイナルラウンドを制したハマカーンは、10票中8票を獲得し、ぶっちぎりで優勝した。怒鳴り声とキレ芸でコンビを引っ張る浜谷健司(35)が「ものすごくうれしいです!」とすがすがしい笑顔でガッツポーズする横で、相方の神田伸一郎(35)はハンカチでめがねをずり上げてボロボロ涙をこぼし、泣き崩れた。神田は、タレント神田うのの弟。
昨年は予選3位で決勝に進出したものの、ファーストランウンドで敗退。「くすぶっていた」と下積みを卒業したい2人は、ステージに立つ前から「絶対に勝つ」と意気込んでいた。優勝にしばらく言葉にならなかった神田は「いっぱい点が入って…」と、うれしそうに得点表を見上げ、浜谷は「おれも頑張ったよーっ!!」と大声でアピールしていた。
【ファイナルラウンド/メモ】
トップバッターはハマカーン。「シャンプー変えた」と女子のような話題を話したがる神田伸一郎に、浜谷健司が怒鳴りまくり、キレまくるが、だんだん攻守の立場が逆転していく。
2番手は千鳥。おとな電話相談室。悩み解決のために女装させようとする。
3番手はアルコ&ピース。「パイロットになりたい」という設定を、芸人一筋の酒井がまたも全力で否定。********
グループCでは、予選7位のアルコ&ピースがファイナルラウンド進出を決めた。審査員9人の全票を獲得して完封、会場を沸かせた。テリー伊藤氏は「絶対面白い禁じ手のネタ。次が大変だよね」。【グループC/メモ】
1番手はスーパーマラドーナ。漫才コンテストをテーマとしたボケとツッコミ。
2番手は、福島弁のアルコ&ピース。忍者と城の門番の設定になろうとするが、芸人一筋の酒井は全力で否定し、忍者になどなるなと激しく説得する。展開とオチが芝居のような展開で、ビートたけしは「新劇のよう。よく作ったな」。
3番手は笑い飯。桃太郎の童謡の間違いを互いにボケて、訂正。
グループC最後の1枠を手にしたのは、9組によるワイルドカードを勝ち抜いたエルシャラカーニ(予選13位)。そのままネタを披露し、言語不明瞭、話がかみ合わない、前に進まないという独特の「脱線漫才」で会場を沸かせる。********
グループBでは、予選1位の千鳥が10票中6票を獲得し、決勝進出をきめた。4組の中での投票はNON
STYLEと千鳥の一騎打ちだった。グループAでは、すでにハマカーンが勝ち上がっている。【グループB/メモ】
トレンディエンジェルは、薄い頭髪コンビならではの自虐ネタと歌ボケ。
2番手のNON
STYLEは、真の男の友情がボケであらぬ方向に。
3番手は磁石。優柔不断な男の悩みがあらぬ方向に。「大丈夫、ブスは待つ!」に会場が爆笑と騒然。4月に解散を話し合ったというコンビに、審査員のオール巨人が「辞めたらアカン」と激励。
4番手は予選1位の千鳥。困ったタクシー運転手に巻き込まれる客。******** グループAの4組からは、ハマカーンが決勝進出を決めた。昨年は予選3位ながら、ファーストラウンドで敗退。今年は「絶対に勝つ」と意気込んでいた。接戦を制して10票中4票を獲得して勝ち上がった。浜谷健司は、今の気持ちを聞かれて「ゲスの極み!!」と持ちネタのキメワードで喜んだ。【グループA/メモ】
トップバッターは予選11位のテンデラーが登場。♪チャララ~、と「仁義なき戦い」の音楽で、全然強くないアニキをボケまくる必勝パターン。思わずたけしも爆笑。
2番手は予選6位のウーマンラッシュアワー。街で見かけた人々にキツいひと言。
3番手のハマカーンは浜谷健司があらゆることにブチギレまくりが冴え渡る。
4番手は予選2位のオジンオズボーン。アイドル戦国史でボケ連発。************
オープニングでは、THE
MANZAI最高顧問のビートたけしが電飾の人力車に乗って登場、と見せ掛けて、警備員姿のたけしが横からあっけなく登壇。はちゃめちゃなスピーチを連発し、「誰か止めろよ」と出場コンビたちをピコピコハンマーでたたきまくって開会宣言とした。
総合MCのナインティナインは「選挙もいいけど漫才もね」。出場漫才コンビは以下の通り。【A組】テンダラー、ウーマンラッシュアワー、ハマカーン、オジンオズボーン【B組】トレンディエンジェル、NON
STYLE、磁石、千鳥【C組】スーパーマラドーナ、アルコ&ピース、笑い飯、ワイルドカードの勝者