俳優大泉洋(40)が29日、著書「大泉エッセイ

 ~僕が綴った16年」(メディアファクトリー)の発売イベントを都内で行った。

 97年以降の16年間に自身が執筆したエッセーをまとめたもので、19日の発売から10日で7万部を突破。人気作家村上春樹氏の新作を超え、リブロ池袋本店の書籍総合週間ランキングで1位に輝いた。店頭で書籍が手に入らない状況で、すでに4回も増刷しているという。大泉は「5刷り、6刷りと、内容を変えていこうと思う。すでに買ったからと言って油断めさるな」と得意のジョークで笑わせた。

 「大泉エッセイ-」は、97年~05年まで、アルバイト情報誌など雑誌3誌で連載した幻の原稿も含まれている。大学時代のエピソードから出世番組「水曜どうでしょう」の裏話、家族のことまで、笑いと涙でつづっている。

 今年の書き下ろし項では、ローカルタレントから全国区へ変貌した心情を吐露し、「大泉というヤツ」を独白している。

 予想外の売れ行きに印税が気になるが「表現したいだけで、お金が目的じゃない。印税はいらないよと言っている」と潔さを強調。取材陣を感心させた直後、「でも、そういう訳にはいかないか。苦労したからな」と、早くも前言を撤回していた。