元お笑いコンビ、大蛇が村にやってきたの富山泰庸(とみやま・よしのぶ=42)が11日、都内で会見し、7月の参院選比例代表に日本維新の会から出馬することを表明した。

 11年に東日本大震災が発生して以降、219回東京と東北を往復し、現地に薬局を開設するなど本格的な復興支援活動をしてきた富山は「東北復興をしなければ日本の再生はありえない。日本を、世界に羽ばたく国家にしていきたい」と熱く訴えた。

 吉本興業に所属していた同コンビは昨年11月に解散。その後、芸人活動からは引退しており、現在も文化人として吉本に所属はしているがこの日「(今後)芸人として活動することは考えていません」と、芸人に戻る気がない不退転の決意を強調した。

 米ボストン大を首席で卒業し、米ペンシルベニア大大学院修士課程も修了している「超インテリ芸人」。現在は、被災地支援などに取り組む会社を経営している。

 会見では、被災地支援に取り組んできた経験から健康産業の育成などの政策をアピールした。吉本芸人への応援依頼も考えているといい「スケジュールさえ合えば、呼びたいとは思っています」と話した。

 党共同代表・橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言などで、党の情勢は厳しい。富山は「橋下さんの、(従軍慰安婦問題などで)『日本だけが非難を浴びるのは違う』という部分は、同意見」とし、党の状況を「逆風ではあると思う」と口元を引き締めていた。