日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)が、堺市長選に送り込もうとした刺客に振られていたことが19日、分かった。この日、一部で、橋下市長率いる地域政党「大阪維新の会」は、堺市長選(9月29日投開票)に向け、読売テレビの清水健アナウンサー(37)に出馬要請をしていると報じられたが、同局は「正式にすでにお断りしている」とコメントした。

 同局によると、清水アナから約1カ月前に同局へ報告があったといい「出馬の要請はあったが、すでに断った。即座に報告に来たと聞いている」とした。

 清水アナは堺市の出身で、01年に同局入社。現在、夕方の情報番組「かんさい情報ネットten.」などを担当している。

 堺市長選には、現在の竹山修身市長(63)が再出馬を表明しているが、竹山市長は前回の選挙時、当時大阪府知事だった橋下氏の支援を受けて初当選した。しかし、橋下氏が進めている堺市も含めた大阪市の再編「大阪都構想」には反対。「(堺市が)分割されれば、財源や権限が奪われる」と譲らず、橋下氏の悲願実現へ、障害となっている。