フジテレビ在職中に不正流用疑惑騒動で処分された同局元アナウンサーの長谷川豊氏(38)が1日、都内で著書「いつも一言多いあのアナウンサーのちょっとめったに聞けない話」の発売記念イベントを開催し、フリーアナウンサーとしてのサインを初披露した。

 イベントは、長谷川氏が先月29日に個人ブログで告知したのみであったが、会場には約150人のファンが詰めかけた。長谷川氏は、フジテレビ時代の漢字表記のサインからこの日のために「長谷川」と、名前の豊(YUTAKA)の頭文字の「Y」を組み合わせたサインを初披露。ファンが持参した本や色紙などに慣れない手つきで書き込んだ。「フリーになった証しとしてサインを変えました。ニューヨークにも住んでいたので漢字と英語を合わせました」。サインのほかにも写真撮影や握手にも応じ、終了時間は予定の約40分もオーバーした。

 著書はフジテレビ退社までの経緯や、アナウンス室の実態を赤裸々に書いている。「ブログには書けなかった『全て』が本に詰まっています。興味がある方はぜひ」とアピールした。

 先月28日には、TOKYO

 MX「ニッポン・ダンディ」で司会を務め、約1年3カ月ぶりにテレビ復帰した。「カメラに向かって話す緊張感がたまらなく快感でした。やっぱりアナウンサーなんだなと感じました」と語った。

 長谷川氏は昨年6月、ニューヨーク支局時代の滞在費関連費用の不正流用があったとして業務規定違反で降格処分を受けた。今年4月1日付でフジテレビを退社。退社翌日、疑惑を釈明する目的で開設したブログの閲覧数は19日間で2400万PV(ページビュー)を超え、一般人ブログで日本記録を樹立した。現在は事務所には所属せず、イベントの司会や企業の講演会、有料メルマガの執筆などを中心に活動している。