宝塚歌劇団創立100周年の本拠地初作品となる星組ミュージカル「眠らない男

 ナポレオン」(来年1月1日開幕=兵庫・宝塚大劇場)の製作発表が11日、東京宝塚劇場で行われ、ナポレオンにふんする同組トップ柚希礼音と、トップ娘役の夢咲ねねがパフォーマンスを披露した。

 下級貴族から仏皇帝に上り詰めたナポレオンの半生に、妻との愛をからめて描く。楽曲は、柚希主演で日本初演となった同劇団星組公演「ロミオとジュリエット」でも小池氏とタッグを組んだ仏作曲家、ジェラール・プレスギュルヴィック氏が担当。情感あふれる楽曲が特徴的で、この日、一部を披露した柚希は「ついに100周年の初頭を飾る公演のけいこも始まり、しかも、大好きなジェラール先生の歌をまた、歌わせていただけて幸せです」と語った。

 健康法は「よく寝て、よく食べること」を常とする柚希が、眠らない男にふんするが「人にこびず、自分の意志を持ち、周りに流されず、眠らずにしっかり励んでいるすばらしい男だと思います」。夢咲演じる子ども2人がいる未亡人に猛アタックして結婚する過程も描かれる。

 その夢咲は「(子持ちの未亡人は)初めてです。でも、やってみたかったのでうれしい」と笑顔を見せた。また、ジェラール氏からメッセージも届き、主演の柚希には「ナポレオンは小柄だったので、身長が高い(男役の)柚希さんとは違いますが、声量もあるし立派なナポレオンになると思います」と太鼓判を押していた。