静岡県沼津市で今年1月、男性をはねて死亡させたとして、静岡区検は27日、「チノパン」の愛称で知られる元フジテレビで現在フリーの千野志麻アナウンサー(36=本名・横手志麻)を略式起訴した。

 静岡簡裁が同日、罰金100万円の略式命令を出し、千野アナは即日、納付した。

 起訴状によると、千野アナは1月2日午後5時ごろ、同市のホテル駐車場で乗用車を運転中、歩いていた長野県の看護師荻原俊文さん(38)をはねて死亡させたとしている。千野アナは夫と子供を乗せており、右折した際の前方不注意で荻原さんを転倒させ、そのまま車で男性の体に乗り上げ、胸を引くなどしていた。

 00年にフジテレビ入社。トーク番組「チノパン」などを担当。05年退社し、06年に故福田赳夫元首相の孫で外資系証券会社勤務の男性と結婚した。事件直後、文化放送のレギュラー番組を降板し、その後事実上休業状態が続いている。