5人組アイドルグループ、ももいろクローバーZが15日、東京・国立競技場でライブ「ももクロ春の一大事2014

 国立競技場大会

 NEVER

 ENDING

 ADVENTURE

 夢の向こうへ」を開催し、約5万5000人が駆けつけた。同所で公演を行うのは、女性グループでは初。5人は、デビュー当時のもも色の衣装を身にまとって登場し、インディーズデビュー曲「ももいろパンチ」など26曲を披露した。

 この日は、有安杏果の19歳の誕生日だった。コンサート中には、生コーラス、オーケストラをバックにメンバーやファンが「HAPPY

 BIRTHDAY」を合唱。会場が自らのカラー「緑色」に染まり、有安も大粒の涙を流した。思わぬサプライズに有安は「一番豪華な誕生日になりました。お母さん幸せでーす!」と喜んでいた。

 1月に左すねを骨折した佐々木彩夏(17)は他の4人と同様、元気に踊り、完全復調をアピールした。フルCGアニメ映画「聖闘士星矢

 Legend

 of

 Sanctuary」(さとうけいいち監督、6月21日公開)で、ヒロインの女神・アテナこと城戸沙織を演じることも決まっており、「『聖闘士星矢』も見てね。6月21日だからね!」とPRした。

 アンコール明けには歌手松崎しげる(64)が登場。ももクロライブではおなじみの「愛のメモリー」の替え歌で、今年7月26、27日に日産スタジアムでライブを開催することが発表された。昨年8月にも同所でライブを行ったが、今年は1日増えて、2日間で14万人動員を目指す。メンバーは驚きの表情で聞いていたが、松崎から「夢のまた次の夢、君たちならできる」と激励され、笑顔を見せていた。

 他にも5月8日発売の新シングル「泣いてもいいんだよ」を初披露したのと同時に、中島みゆきが作詞作曲を手掛けていることもサプライズ発表された。高城れに(20)は「ももクロの今までにない曲調。(中島がTOKIOに提供した)『宙船』につづく名曲に」と興奮気味に話した。

 オーラスのMCでは、リーダーの百田夏菜子(19)は、国立ライブ実現までの道のりを振り返った。

 「ももクロは普段、全然過去とか振り返ったりしなくて、先のことも考えないし、今だけを生きている…がむしゃらな感じで。(ファンの)みなさんも、巻き込まれる感じで今だけを生きている感じですよね。今回の国立は、ちょっと私たちの過去を振り返る映像が出てきたり、未来が見えるライブにしたくてやっています。あらためて昔の映像を見ると、若いな…すごく大人になって、強くなったなと思います。何が起きても考える暇を与えてくれない、我々のすばらしいスケジュール。それによって、私たちは次しか見ない方向になってきていて、今日終わってもすぐ明日があって、きっとまたすぐ何かある毎日…今をすごく楽しめることが、すごく幸せです。今は今しかないって思う。たくさんの方に囲まれてのライブはすばらしい。(サイリウム)1本がこれだけの光なのに(国立競技場では)こんなにたくさんの光が集まるパワースポット。これからも、みなさんの光を大事にして、一緒にどこかに行けたらいいな、と思います」

 ライブ終了後のバックステージでは、高城が、翌16日に同所で行われる公演に向けて気合を入れた。

 「明日のライブ…同じライブなんて、2度と来ないんだよ!

 1秒でも、過去なんだよ!

 1秒を後悔せず…今を生きろ!」

 ももクロの国立ライブは2日間合計で約11万人を動員する。