フジテレビ系で4月6日から放送がスタートするアニメ「ドラゴンボール改」(日曜午前9時)完成披露試写会が28日、都内の同局で行われた。

 09年4月から11年3月まで放送した「ドラゴンボール改」の続編として、前作でセルを倒した孫悟空の息子悟飯が高校生活を始めるところからスタートし、シリーズ最強の敵「魔人ブウ」との激闘を描く。

 売りは画質の向上だ。89年4月から96年1月まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」を、HDリマスターしてフルハイビジョン放送に対応できるようにしたのが「ドラゴンボール改」だが、「-Z」が4対3のテレビを対象に作っていたため、09年から放送の「-改」は、現行のテレビの16対9の画面に対応するため、画面の上を切った。そのため、ファンからは惜しむ声もあったという。

 そのため、今回はオリジナルフィルムから、目いっぱいに16対9で抜き取ることに取り組み、成功。4対3のテレビ時代に切り取っていた画面の両サイドも、初めて見られるような画面構成となった。

 さらに声優陣のアフレコも、あらためて再録した。主人公の孫悟空、悟飯、悟天の親子3人を演じる野沢雅子は「最初のアフレコの時は、画が出来ていなくて線画に声を当てていた。今回は(アフレコ時に)全部画がある。すばらしいし(演技に)入りやすい」と絶賛した。

 またピッコロ役の古川登志夫は「デジタルリマスターで、音声技術も進化している。再生してみると、僕らの細かい演技まで明確に分かります」と、音質の向上も強調した。

 この日は2人のほか、ゲストのハリセンボン箕輪はるか(34)と近藤春菜(31)、オープニング主題歌「空・前・絶・後

 Kuu-Zen-Zetsu-Go」を歌う谷本貴義(Dragon

 Soul)と、エンディング主題歌「拝啓、ツラツストラ」を歌うグッドモーニングアメリカが登壇した。