イタリアで開催中のベネチア映画祭の授賞式が7日(日本時間8日)、ベネチアのリド島で行われ、コンペティション部門に出品された宮崎駿監督(72)のアニメーション映画「風立ちぬ」と、オリゾンティ部門に出品された園子温監督(51)最新作「地獄でなぜ悪い」(28日公開)は受賞を逃した。

 最高賞の金獅子賞は、地元イタリアの映画「サクロ・グラ」(ジャンフランコ・ロッシ監督)、監督賞の銀獅子賞はギリシャ映画「ミス・バイオレンス」のアレクサンドロス・アブラナス監督、男優賞は同じく「ミス・バイオレンス」のテミス・パノウ、女優賞はイタリア・スイス・フランス合作「ビア・カステラーナ・バンディエラ」(エマ・ダンテ監督)のエレナ・コッタ、新人賞「マルチェロ・マストロヤンニ賞」は米映画「ジョー」(デビィッド・ゴードン・グリーン監督)のタイ・シェリダンが受賞した。

 また、アジアからは台湾・フランス合作「ストレイ・ドッグズ」のツァイ・ミンリャン監督が、審査員特別賞を受賞した。

 ツァイ監督は「風立ちぬ」の宮崎監督同様、ベネチア映画祭公式会見で監督業の引退を発表している。