第86回米アカデミー賞授賞式がハリウッドのドルビー・シアターで2日(日本時間3日)開催され「それでも夜は明ける」が、黒人監督の作品としては史上初となる作品賞に輝いた。今年は混戦が伝えられていたが、大きなサプライズはなく、大方の予想通りの結果になった。長編アニメーション部門にノミネートされていた宮崎駿監督の「風立ちぬは」は残念ながら受賞を逃した。
近年まれに見る盛り上がりを見せた今年のアカデミー賞をスターのレッドカーペットの様子とともに振り返ってみた。華やかなレッドカーペットの裏側を少しでも楽しんでいただければうれしい。
実は今年のアカデミー賞の最大のニュースは「雨」。年間300日以上が晴れるLAで、なんとここ数日は大雨。前日はバケツをひっくり返したような豪雨が降り、長年LAに住んでいても「こんな雨見たことない」というほどのひどさだった。そして当日も始まる数時間前から雨が降り出し、レッドカーペットはあっと言う間に水浸し。オスカー像は急きょビニール袋がかけられ、待機するマスコミも傘を差し、ドレスアップしたレポーターたちは雨に濡れながら直前レポートをすることに。
しかし、オスカーの神様はいたようで、なんとスターたちが到着する時刻には雨がピタッと止み、青空がのぞいた。
それでも濡れたレッドカーペットで誰か転ぶのでは?
と心配していたら案の定のハプニング。昨年の授賞式で主演女優賞を受賞した際にステージに上がる時に大コケしたジェニファー・ローレンスが、今年もレッドカーペットで再びコケて尻もちをつく失態を演じえてしまった。真っ赤なドレスで優雅に歩いていたが、自分のドレスの裾を踏んでしまったようで、たくさんのカメラと700人の観衆の目の前で2年連続で転ぶというありえないことが起きたのだ。
昨年はノーブラで乳首が透けて見えるドレスで物議を醸したアン・ハサウェイ。ネットが炎上するほど叩かれただけに、今年はどんなドレスでリベンジするのか?
と期待していたら、とてもシックで素敵な黒にシルバーの飾りがついたドレスで存在感をアピール。さすがオスカー女優です。
演技力は評価されながらもオスカーを受賞できないレオナルド・ディカプリオ。実在する株式ブローカーを演じた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で、今年こそは悲願のオスカーと期待されていたが、残念ながら今年も受賞を逃してしまった。レッドカーペットでは、マスコミの取材に応じずに足早にレッドカーペットを歩く姿が印象的で、やはり大きなプレッシャーを感じていたのかもしれない。
主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットと、最多ノミネーション記録を更新中のメリル・ストリープも、レッドカーペットでは存在感を存分に発揮していた。
作品賞に輝いた「それでも夜は明ける」で、ブラッド・ピットはプロデューサーとして初のオスカーを手にした。俳優として「12モンキーズ」で助演男優賞、「ベンジャミン・バトン
数奇な人生」で主演男優賞にノミネートされているブラピは、俳優業を退いてプロデューサーに専念したいと語っていたこともあり、オスカー受賞でプロデューサーとしての実力が認められたことになったようだ。レッドカーペットには婚約者のアンジェリーナ・ジョリーと一緒に登場。笑顔でファンに手を振っていた。
そして約2時間半に及んだレッドカーペットの最後を飾ったのは、レディー・ガガ。ピンクのドレスで堂々とトリを務めた。(ロサンゼルス発・千歳香奈子通信員)




