女性3人組ヒップホップユニットYA-KYIM(ヤキーム)が、結成9年目で初めてドラマ主題歌を担当する。テレビ朝日系ドラマ「キミ犯人じゃないよね?」(4月11日スタート、金曜午後11時15分)に新曲「Super☆Looper」(5月28日発売)が採用された。東京の下町で生まれ育ったMIKU(21)ALISA(21)YURIE(20)は平均年齢20・7歳ながら、来年で結成10年目を迎えるだけに喜びも大きかった。

 3人は小学生だった98年に地元のダンススクールで出会って以来、1度もメンバーを入れ替えず、一貫してダンスと歌を追求してきた。渋谷などでライブを重ねて05年にCDデビュー。しかし、シングル5作、アルバム3作を発表しても大ヒットに恵まれず、MIKUは「ヤキームはダメかもって思った日もあった」。そんな時、下積み時代に競い合った歌手SEAMO(当時シーモネーター)に触発されたという。「同じステージで歌っていた、超リスペクトする兄貴が(06年の)紅白に出て熱くなった。『頑張って追いつきます!』ってメールを送らせてもらいました」。

 それから3人は音楽活動を再考し「どう伝えたら聴いてもらえるか話し合い、一方的に音楽を押し付けるんじゃなく、歌詞もメロディーラインも明快にした」と話す。レコード会社も移籍して“再デビュー”する曲が主題歌に選ばれたことにALISAは「幅が広がった私たちのスタイルを見てほしい。より良い音楽を伝えたい」と胸を張った。