【上海28日=松本久】モーニング娘。が2010年に同地で行われる世界博覧会のプレイベントとして、単独公演「放歌世博

 早安少女組。上海演唱会」を行った。日本人アーティストとして初めて招かれた。

 「ワンシャンホォー(こんばんは)。ザオアンシャオニューズゥ(モーニング娘。です)」。リーダー高橋愛(21)の中国語であいさつで幕を開け、チャイナ服など7種類の衣装、「LOVEマシーン」など22曲の歌唱で約2時間のステージを披露した。「歌って踊ってという、モー娘ならではの『らしさ』を伝えたい」。結成11年目で台湾、韓国、中国と相次いでアジアで公演する高橋の思いは、言葉の壁を越えて約6000人の上海っ子を熱狂させた。日本を代表するアイドルグループが、着々と「アジアの娘」に進化している。“母体”のハロー!プロジェクトも台湾でオーディションをスタート、韓国でも始める予定だ。

 今公演は昨年に加入した中国人メンバーのジュンジュン(20)、リンリン(17)の凱旋(がいせん)公演でもあった。四川大地震の復興を願い、リンリンが追悼詩を朗読し、主催者とともに義援金1000万円を寄付した。