演歌歌手長山洋子(40)が30日、青森・五所川原市で同市から「津軽三味線大使」に任命された。歌手活動を通じて津軽三味線の魅力を全国に伝えたことが評価された。任命式で地元の小学生12人から「じょんから節」の演奏をサプライズプレゼントされると「胸が熱くなった。ありがとう」と言葉を詰まらせて感激していた。

 任命式前には、JR五所川原駅前でミニコンサートを行い新曲「望郷ひとり泣き」を初披露。ストーブ列車にも乗り、津軽ならではの情緒も堪能した。「津軽の人は心が温かい。東京で生まれ育った私ですが、青森が第2の故郷になったような気がします」。9歳から学んだ三味線は沢田流名取の腕前。03年に「じょんから女節」で立ち弾きを披露して以来、長山演歌と三味線は切っても切り離せない。「三味線を一生弾き続けます」と誓った。