安室奈美恵(30)の6年ぶりのベストアルバム「BEST

 FICTION」が、8日付オリコンランキングで、発売以来5週連続の首位を獲得した。女性ソロアーティストでは、84年の中森明菜「メモワール」以来、24年7カ月ぶりの5週連続トップ。男性ソロを加えても、87年に杉山清貴「realtime

 to

 paradise」以来、21年5カ月ぶりになる。両作品ともLPで、CD集計を始めてからは男女ソロを通じて初。グループでは、97年にGLAYの「REVIEW」が記録している。

 勢いは続いている。発売1週目で今年最高の68万1000枚を記録し、3週目には今年最速でミリオンを突破。10代、20代、30代を通じてのミリオン突破は史上初の快挙で、今週の6万3000枚を加え、累積で124万枚を超えた。これで、EXILEの「EXILE

 CATCHY

 BEST」の119万枚を抜き、アルバムセールスでも今年1位に躍り出た。

 8月23日に大阪で行われたイベントでは、16年の歌手生活を振り返って、「歌手をやめようと思ったことも何回かあった」と衝撃告白。だが、「その度にファンが近くにいてくれることで乗り切れた」と感謝の言葉を続けた。90年代に「アムラー現象」を巻き起こした音楽とファッションの先駆者が、平成生まれの新たなファンを獲得しながら輝き続けている。