落語家立川談志(72)が14日、「おれは喉頭(こうとう)がん」と爆弾発言した。この日、談志は都内で行われた雑誌「サライ」大賞贈賞式に出席。ブック部門で戦後活躍した伝説の落語家の芸をつづった著書「談志絶倒

 昭和落語家伝」が受賞したもので、手渡された表彰状を破るしぐさをみせるなどご機嫌だったが、あいさつでは開口一番「喉頭がんなんです」と“告白”した。今年春から声が出にくく、かすれ声になる状態が続いていたが、談志は「他人の悪口を言いすぎて、こうなっちゃった。医者からは『しゃべっちゃいけない』と言われている」と言いながらも、艶笑小話で笑いを誘った。

 事務所関係者によると、「このままだとがんになる可能性がある初期的な症状が見られるだけ。まだ正式にがんと診断されたわけではないが、本人が思い込んでしまっている」と説明した。今春からのどの診断を受けていたが、9月にのどの組織の検査手術をしたところ、がんになりそうな症状が見つかったという。現在は仕事もセーブしながら投薬治療を行っており「医者からは治療を続ければ、がんにならず、今のかすれ声も直ると言われている」という。談志は97年に食道がんの摘出手術を受け、98年にも食道がんの手術を受けている。