6日に都内の自宅で遺体で見つかった女優大原麗子さん(享年62)が3日に亡くなっていたことが7日、司法解剖で分かった。この日午前、大原さんの遺体は母俊子さん(92)弟政光さん(60)の遺族2人が見守る中、荼毘(だび)に付され、都内の実家に帰った。大原さんの遺志で通夜・葬儀は密葬で行われ、後日、お別れの会が開かれる予定。

 大原さんの遺骨は母俊子さん、弟政光さんが住む都内の実家に帰ってきた。政光さんによると、司法解剖の結果、死亡推定日時は8月3日と分かったが、死因は不明という。「特定されるまで50日ほどかかるようです」(政光さん)。この日午前に遺体は都内の葬斎場で荼毘に付されたが、立ち会ったのは母と政光さんの2人だけだった。「家族だけで送りたかった。姉も喜んでくれていると思います」。

 政光さんが最後に会ったのは7月5日だった。「その時は元気でしたよ。病気(ギラン・バレー症候群)も回復に向かっていたので、こんなことになるとは思いもしませんでした」。8月に入って連絡が取れなくなったことから、6日夜に成城署員とともに世田谷区にある大原さんの自宅に入り、遺体を発見した。「床にあおむけで倒れていて、頭が痛かったのか枕代わりに衣服をあてがっていました。1・5メートル離れたところに携帯電話があったけれど、そこまで届かなかったのでしょう。携帯に手が届いていれば助かったかもしれないのに」と悔しがった。

 大原さんの遺志もあって、8日に大原さんの自宅で密葬が行われる。「以前万一の話になった時、『派手にはしないでほしい』と話していました。ただ、お墓にはファンの方にもお参りに来てほしいと、懇意にしているお寺に用意していました」。後日、お別れの会を予定している。「姉は偉大すぎて、昔は何かと比べられるのが嫌だった。厳しいところもあったけれど、優しい姉でした」と振り返った。

 [2009年8月8日7時17分

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