森光子(89)と滝沢秀明(27)が8日、共演する舞台「新春

 人生革命」(来年1月8~28日、東京・帝国劇場)の制作発表に出席した。ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏が森の自叙伝に触発されて書き下ろした作品で、喜多川氏が作・演出・構成を担当。滝沢を筆頭に、Jr.内人気ユニットのKis-My-Ft2やA.B.C-Zらジャニーズ勢も出演する。

 ジャニーズが得意とする舞台演出といえば、客席上空を飛ぶフライングが有名。森はフライングへの興味を聞かれると「大いに興味があります。興味どころじゃない。毎日いろいろな言葉を使って頼んでみます」と積極的な姿勢を示した。

 前人未到の上演2000回を今年達成した舞台「放浪記」では最近まで、でんぐり返しを披露していた。とはいえ、フライングでは安全ベルトを腰に付けて骨盤を強く締め付ける。毎回舞台でフライングを披露する滝沢は、体にかかる大きな負担を知るだけに「個人的にはすごく見たいですけど、もちろん僕は最後まで止めたいです」と反対した。

 森は真剣に意気込みをアピールした。まず「高所は大好きなんです。ディズニーランドでは(アトラクション)ビッグサンダー・マウンテンなど3つとも制覇しました」と、“高所高速経験”を挙げた。ジャニーズ事務所タレントとの親交も深い。滝沢の舞台にも何度も足を運び、会場を飛び回る滝沢の姿を少女のように目を輝かせながら見てきた。「布を手に巻いて飛ぶでしょ。それを毎日見てマスターして千秋楽にでもできれば」。成功までの具体的なプランも示した。

 森の舞台を初演出する喜多川氏は「前向きに考えます」。森の舞台にかける情熱に応えるべく、秘策検討に入るものとみられる。

 [2009年9月9日8時21分

 紙面から]ソーシャルブックマーク