フジテレビ清水賢治社長が12日、都内の同局で会見を行い、新たな企業理念の策定について報告した。
同局では、昨年元タレント中居正広氏のトラブル発覚以降、一連の問題を踏まえ、人権・コンプライアンス意識向上、体制強化、ガバナンス改革などを強調して策を講じていた。
会見では、新しい企業理念の3つの指針として、自らを戒める問い「Corporate Question」を起点に、日々の行動規範「Corporate Policy」、社会貢献へとつながる未来への道筋「Corporate Story」を示した。
かつて「楽しくなければテレビじゃない」というキーワードが存在した同局も、一連の問題を機に転換期を迎えた。清水社長は「『楽しくなければテレビじゃない』に代わるものではない」とし、「誓いとして位置づけるもの」と説明。「自分たちが提供するものは本当に社会のためになっているのかを絶えず確認し続けることが再生」と強調した。
理念策定の議論の結果、「最終的に、私たちが大切にすべきだと考えたのは、誰かの好きという感情を呼び起こすエネルギーとしての楽しさ」とも語った。「楽しくなければテレビじゃない」という言葉については「(キーワードは)1980年代のものですが、誰が楽しいかというと視聴者。見る人が基準なんだよ、という意味だと思います」と説明し、「ところが、この言葉が時代を経て、楽しいことが最優先、一部では他のことは考えないということが出てきて、あのような問題になってしまったと思います」と反省を述べた。
理念発表に際して「単なる宣言にとどめることなく、日々の判断と行動の軸とし、自らを厳しく律しながら、全社をあげて進めて参ります」と話した。



