覚せい剤取締法違反の罪に問われた女優酒井法子被告(38)の判決公判が9日、東京地裁で行われ、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が下された。

 介護への道を希望し、大学を探していた酒井被告は、前所属事務所サンミュージックの相沢正久副社長の協力で、群馬県高崎市に本部がある創造学園大学に入学する方向になった。関係者によると、既に願書を提出し、面接も受け、合格通知を手にしているという。

 同大にはソーシャルワーク学部があり、通信課程で介護や福祉を学ぶことができる。さらに創造芸術学部・音楽学科では、音楽と医療、介護を結びつけた音楽療法士の資格を取るコースもある。他学部生徒でも単位を取って資格を取ることも可能だという。相沢副社長も「広い意味で、そういうところ(音楽療法)がある学校を選ぼうということです」と話した。

 関係者によると、酒井被告は同大学に入学して通信課程での単位収得を希望しているが、単位によっては実習を必要とすることから、東京から約100キロ離れた高崎市の立地がネックになった。肺がんの手術を終えたばかりで療養中の継母の看護もある。

 しかし、同大には東京校があることや、4年間かけてじっくり学べるシステムが整っているとの周囲のアドバイスもあり、決めたようだ。

 相沢副社長は「本人がこれから、執行猶予の期間中、一生懸命勉強したいと言っています。家族みんなで仲良く、薬に手を出さない環境で頑張ってもらいたい」とも話した。創造学園大学関係者は「今の段階で歓迎するともしないとも、何ともお答えできません」と話すにとどまった。

 [2009年11月10日9時40分

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