ジャーナリスト江川紹子さん(51)が、コメンテーターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)を休養することが18日、分かった。江川さんのツイッターによると、休養の原因は共演する野球評論家張本勲氏(70)と意見が合わなかったこと。立腹した張本氏が江川さんの出演見送りをTBSに求めたという。一方、TBSは「江川さんに出演日の変更をお願いした。降板ではない」と説明した。ブームのツイッターを舞台にした、初めての暴露騒動といえそうだ。

 江川さんのツイッターによると、5月23日の放送で、楽天岩隈久志投手が試合途中で降板したことに、張本氏が「喝」「無責任」と断じ、江川さんは「え~」と、張本氏の発言に納得できない趣旨のリアクションをした。これに立腹した張本氏が、江川さんを番組に出さないようにTBSに要求したとされる。同局は張本氏の主張を受け入れ、江川さんに無期限の休養を申し入れたという。

 TBSのPRセンターは「スタッフが(それぞれ)2人と話し合ったが、気持ちよく仕事をしてもらうためには時間をおいた方がいいと判断した」と説明した。その上で「江川さんには出演日の変更をお願いした。降板ではない」とした。とりあえず、予定していた今月20日の江川さんの出演を見送ることにした。

 張本氏は毎週出演するが、江川さんは約1カ月に1度のペースで、番組テーマに応じて出演する不定期な形。張本氏を欠いては番組は成立しなくなる事情もあり、江川さんに出演日変更をお願いしたようだ。TBSは復帰時期を明言していない。江川さんもツイッターで「無期限の休養」を提案された後、話し合いの中で「2カ月に短縮された」と記している。無期限は張本氏の怒りがおさまるまでの趣旨だったともつづった。

 江川さんのツイッターでは、張本氏は「20日に私(江川氏)を出演させれば、それ以外の日も出ない」といった趣旨の発言をしたとされ、江川さんはTBSに対しても「TBS報道局にとって何が大事な価値観か、よく考えてほしい」と述べてきたという。それでも、20日の出演を変更させられたことに「非常に落胆しています」と心情を記した。

 ツイッターブームは今後も同様の内幕暴露を生みそうだが、江川さんは、“休養騒動”を明らかにした理由を「コメントを待つ方に出られなくなったことを報告しなければと思った」、さらに「黙っていればまた同じことが起きかねない」と記している。

 [2010年6月19日7時58分

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