1979年(昭54)10月から始まった武田鉄矢(61)主演のTBS系人気ドラマ「3年B組金八先生」が、3月下旬放送の「3年B組金八先生ファイナル」(仮題、放送時間未定)をもって終了することが20日、分かった。武田演じる中学教師の坂本金八が定年退職を迎え、計32年、8シリーズ(スペシャル除く)にわたって放送した学園ドラマがついに幕を閉じる。番組ラストには歴代卒業生が大集合する計画も立てられている。

 15歳の中学生徒に焦点を当て校内暴力、家庭不和などのテーマを立てた同ドラマで、武田の熱血教師役がはまった。田原俊彦、近藤真彦、三原じゅん子、杉田かおるらが出演した第1シリーズ最終話は驚異的な視聴率39・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。第2シリーズ以降も「腐ったミカンの方程式」など数々の名場面、スターを生んだ。

 ドラマ史に残る代表作に別れを告げる武田は「背負ってきた役を降りる。熟れた木の実が地面に落ちるように、正直待っていました。この寂寥(せきりょう)感は充実と感謝で締めくくらないと」としみじみ話した。武田は既にファイナルの台本を読み、涙したという。「30年間の生徒が全員並ぶのは夢のよう。金八最後の授業を見ないと損するぞ!!」。思いを込めた視聴者への贈る言葉だった。

 [2011年1月21日8時24分

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