AKB48の前田敦子(19)が17日、都内の東宝スタジオで6月公開予定の初主演映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の撮影を終了した。
底冷えする午前3時30分だった。「前田敦子さん撮影終了でーす!!」。田中誠監督がねぎらうと、疲れ切っているはずの前田の顔に、真夏のひまわりのような笑顔が咲いた。「実感がわきません。明日も半袖で野球場で撮影する気分。真冬に真夏の映画を撮ることにビックリでしたが、真冬でも半袖で生きていけるんだなと。雪の中で撮ったのに、すごく真夏に仕上がってると思います」と、充実の1カ月を振り返った。
過酷な日々だった。AKB48の仕事も兼ねながら、毎日、太陽が昇る前の早朝から日付が変わる深夜まで、セーラー服で撮影し続けた。「鳥肌は、本番前に体中をさすって抑えるんです(笑い)。あと、ほかのキャストや何百人のエキストラさんも半袖ですから、その中にいると、不思議と夏気分になっちゃったんです」。初主演の責任感と、仲間との連帯感が支えだった。スタッフらに感謝を伝えたく、14日は共演の峯岸みなみ(18)と、徹夜で1日遅れのバレンタインチョコを70個以上作っていた。
「やっぱり肩の荷が下りた感じ。プレッシャーもいろいろあったけど、終わるとすべて楽しい思い出です」。また1つ大きな経験をした日本一忙しい人気アイドルが、身支度を終えたのは午前4時。睡眠も取らぬまま、2時間後に始まるAKB48の仕事のために慌ただしく車に乗り込んだ。周囲を心配させまいと、最後まで笑顔を通した姿にトップアイドルのプライドが見えていた。【瀬津真也】




