俳優伊藤英明(35)が、9月13日スタートの連続ドラマ「ラストマネー~愛の値段~」(火曜午後10時)で、NHK連続ドラマ初主演を果たすことが7日、分かった。実際の連続保険金殺人事件をモデルにした、心理サスペンス。伊藤は、保険金をだまし取ろうとする詐欺や不正と闘う、生命保険会社の査定人を演じる。

 関係者によると、撮影中の伊藤は「NHKだからこそやれる骨太な社会派、人間ドラマ。民放ドラマとはひと味違う。仕上がりが本当に楽しみなんだ」と漏らしている。これまでの伊藤はNHKとは縁が遠く、合計40本近くもドラマ出演歴があったが、NHKは02年大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」の前田利長役だけだった。今回はNHKが、大ヒット映画「海猿」シリーズなどで、正義感あふれる役のイメージが強い伊藤に、何度もオファーして実現した。

 共演者は、KAT-TUN中丸雄一、高島礼子らで、NHKの同枠の連ドラでは、昨年放送の檀れい主演「八日目の蝉」や、鈴木京香主演「セカンドバージン」がヒットして、映画化にまでステップアップした。“大人の連続ドラマ枠”として評判が高く、期待がかかる。伊藤は「生命保険を通して、命を考えさせられる。ただ、査定人として案件を裁くだけでなく、残された人たちの気持ちを浄化するような主人公を、誠実に演じたい」と明かしている。