来年7月16日に6代桂文枝を襲名する桂三枝(68)が16日、都内で襲名発表会見を行った。文枝という上方落語の大名跡の重さと、45年かけて1代で大きくした三枝への愛着に悩んだという三枝は「いろいろなことにチャレンジする、新しい平成の文枝になりたい」と話した。大阪・なんばグランド花月を皮切りに国内外で大規模な襲名披露公演を行うほか、落語家の「文枝」と、バラエティー番組の「三枝」の使い分けも検討している。
6代桂文枝襲名披露公演は落語家の襲名披露としては史上最大の規模になる。来年は吉本興業創業100周年とあって、吉本も全面的にバックアップ。69歳の誕生日となる7月16日のなんばグランド花月、上方落語の拠点天満天神繁昌亭をはじめ、東京、名古屋、福岡、札幌など5大都市と全国をツアーで回り、ワシントン、パリ、ロンドンの海外でも予定。襲名披露宴も東京と大阪で開くという。
三枝は「口上は桂米朝師匠、桂春団治師匠に並んでほしい。上方の落語家に出てもらうだけでなく吉本のタレント、新喜劇とコラボもしたい。東京の落語家さんも協力を約束してくれてます」。吉本も襲名までの1年をさまざまなイベントで盛り上げる一方、披露公演も約3年と長期間になる。
会見に弟弟子の桂きん枝(60)桂文珍(62)と臨んだ三枝だが、襲名を決めるまでは1人で悩んだという。「文枝という名の大きさと、三枝の名への愛着に悩みに悩みました」。そんな三枝を後押ししたのが、上方の大名跡を東京の落語家が継ぐケースが続いたことで「文枝を直系弟子でつないできたのに、ほかの一門に継がれることになったら、代々の文枝に申し訳ない」という総領弟子の自覚だった。さらに年齢的タイミングもあった。「先延ばしすると体力的にも大変ですし、今日で68歳。年齢的にギリギリと思った」。
三枝は220を超える創作落語を作り、はんなりとした芸風だった師匠の先代文枝とは持ち味は違うが「先代の持つ古典は弟弟子に任せて、私はいろいろなことにチャレンジする新しい平成の文枝になりたい」。襲名決定まで相談しなかった夫人に報告すると「私は三枝と結婚したのに」と言われたという。襲名で「三枝」が空くが、「誰かに継がせることは考えていない」という三枝は仰天プランを明かした。「(司会する)『新婚さんいらっしゃい!』でイスからこけるところは、文枝ではできない。バラエティー番組では『三枝』をうまく残せたらと思っています」と、「文枝」と「三枝」の使い分けを検討している。




