48歳、ひげの似合うおじさんになった皆川おさむ氏が15日、約40年ぶりに観客の前で「黒ネコのタンゴ」を歌った。同曲は69年、当時6歳だった皆川氏が約230万枚の大ヒットを飛ばした伝説の曲だ。同曲などが収められたCD「こどものうた」(17日発売)の発売記念イベントがこの日、都内で行われ、皆川氏が出席した。

 同席した女性お笑いコンビ、ハリセンボン近藤春菜(28)箕輪はるか(31)よりも話し声は小さく、白ひげでポッチャリとした体形だが、目だけは当時の面影がはっきりと残っていた。「黒ネコ-」は友人とカラオケで歌う程度だという皆川氏は10人ほどの子どもたちが登場し、ともに合唱する場面でも、恥ずかしそうにリズムを取るだけで歌わなかった。

 しかし、イベントの終盤、報道陣からの強い要望を受けると「(歌の)イメージが崩れちゃうと思うんですけど…」と謙虚に受諾。歌声は当時とは違うものの高音の美声を響かせ、歌唱力は衰えていなかった。それもそのはず、現在は伯母の皆川和子氏が創立し、吉永小百合(66)や由紀さおり(63)らを輩出した、ひばり児童合唱団の代表を務めている。

 皆川氏は小学6年生ごろに芸能界を引退した。それから約40年の月日がたち、芦田愛菜(7)を筆頭とした子役ブームが再来したことに「僕の時代では考えられない。走り回ってだけ。当時はクレイジーキャッツさんや、タイガースさんに遊んでいただきました。(芦田は)対応もしっかりされているし、すごいとしか言えない」と舌を巻いた。

 ◆皆川(みながわ)おさむ

 本名・皆川理(おさむ)。1963年(昭38)1月22日、東京生まれ。2歳半の時、「ひばり児童合唱団」で歌を習い始め、6歳で「黒ネコのタンゴ」を発売。その後、シングル7枚、アルバム3枚を発売した。吉永小百合主演の日本テレビ系「花は花よめ」でドラマ初出演。子役としても活躍した。高校卒業後、洗足学園短大音楽科に入学。デザイン会社勤務などを経て現在に至る。独身。