元西武投手の工藤公康氏(48)がテレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)のスポーツキャスターに起用されることが12日、分かった。8年間、野球を中心に担当してきた栗山英樹氏(50)が日本ハム監督に就任。工藤氏が後任を務める。番組への初登場は今月末で、実際に現場に出て取材をするという。

 起用理由について東卓夫プロデューサーは「明るく陽気なキャラクターと、224勝を支えた鋭い洞察と分析力で、視聴者の疑問を分かりやすく解き明かしていっていただけると思っています」と説明。栗山氏については「『野球の見方』を教えていただいた。野球コーナーを、報道ステーションの看板に成長させることができた」と感謝した。

 工藤氏は昨年12月、プロ野球最長記録となる29年間の現役生活を終えた。日本シリーズMVPを2度、最優秀防御率も4度受賞した名左腕の解説に注目が集まる。工藤氏は「野球の面白さ、奥深さ、選手の葛藤を僕なりの目線で伝えていければ。現役生活ではけがをしない体作りやトレーニングの重要性も感じました。後進や子供たちの健康のためにも分かりやすく伝えていきたい」と意気込んだ。