故つかこうへい門下生の加藤健一(62)と風間杜夫(62)が、加藤健一事務所公演「バカのカベ」(11月15日~12月2日、東京・下北沢の本多劇場)で30年ぶりに舞台共演することが18日、分かった。舞台はフランス喜劇。念願の共演は笑いの競演となる。

 2人は、つか門下の看板俳優だった。つかこうへい事務所の人気公演「熱海殺人事件」では風間が刑事、加藤が犯人を演じ、82年の解散公演「蒲田行進曲」で銀四郎役を交互に演じた。ところが解散後、共演は1度も実現しなかった。加藤は「(つか門下の)平田(満)や石丸(謙二郎)とは一緒にやったし、風間ともやりたかった」と話す。

 演劇ファンにとって期待の大きい今回の公演は、パリが舞台。「バカ」を招いて笑いものにすることが趣味の二枚目を風間、税務署勤務の堅物を加藤が演じる。加藤は「風間のようなうまい人とやるのは面白い。今から楽しみです」。

 加藤は3月2日から24年ぶりに舞台「寿歌」「ザ・シェルター」を本多劇場で再演する。核戦争前後を背景にした北村想氏の作品。81年から度々上演したが、東西冷戦終了もあって88年以降は封印した。昨年の東日本大震災と原発事故で状況が一変した。「またやらなくてはと思った。原発について考えるきっかけになれば」。以前は別々の上演だったが今回は2本立て。「『寿歌』に登場するリヤカーは初演と同じもの。上演しない時は荷出しなどで使っていた。こいつも、24年ぶりに舞台に上がります」と話した。【林尚之】