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美川憲一初の高校文化祭ギャラ10万円也

都内の高校の文化祭で、コンサート終了後に生徒たちから花束を贈呈された美川憲一
都内の高校の文化祭で、コンサート終了後に生徒たちから花束を贈呈された美川憲一

 お家騒動の末、所属事務所から独立した歌手美川憲一(66)が22日、ギャラ10万円から再出発した。東京都立葛飾野高の文化祭でコンサートを開催。関係者によると、通常は「1ステージ700万~800万円(バンド込み)」の出演料を得るという美川だが、この日は10万円で、デビュー以来初めての高校文化祭のステージに立った。経費を除くと実質赤字も「お金うんぬんじゃなくて気持ちよ」とアピール。心機一転、新たなファン獲得に意欲をみせた。

 「それでは、美川憲一さんです」

 司会役男子生徒2人の声にうながされ、美川が登場した。1曲目は大ヒット曲「さそり座の女」。古びた体育館を埋めた観客約900人から「わっ、本物だ」「本当に来てくれた」の声が漏れる中、美川はいつもの低音で<歌詞>いいえ、わたしは~ と歌い始めた。

 初めての高校文化祭のステージがスタートしたのは、午前11時。場所も時間もイメージとは違うものだが、美川は保護者、生徒に盛り上がりを受け、上機嫌だ。「いいわね~。私に合うわね~」。

 まさかのステージは、同文化祭の実行委員が「多くの人に来てもらうために美川さんを呼びたい」と教師に相談したことがきっかけになった。教師には、偶然にも美川サイドに通じる友人がおり、ダメもとでオファーしたところ、美川が「おもしろそう」と快諾したという。もっとも、都立高で出せるギャラは10万円。1ステージ、バンドとパッケージで700万~800万円を得る美川だが、「若い子に喜んでもらえるのが一番。お金うんぬんじゃなくて気持ちよ」と格安出演料まで受け入れた。

 この状況から、当然、バンドはなくカラオケでの歌唱になったが、美川はステージを下りて観客と触れ合うなど、ノリノリで新曲「金の月」も含めて6曲を披露。騒動にも自ら触れた。自身のギャラ未払い、スタッフの給料遅配などを理由に7月末に約25年間所属した芸能事務所「エービープロモーション」からの独立を決め、今月5日に新事務所設立会見を行ったことを振り返り、「やっと落ち着きました。新しい形で頑張っていきたいです」とあいさつ。その上で「暇、暇って言うと仕事を持ってきてくれる人がいるのよ。捨てる神あれば拾う神ありね」と、仕事の順調ぶりも強調した。現実に「会見効果」で独立後、既に数ステージをこなし、年末にかけて多数のイベント、コンサート、テレビ、ラジオ出演が決まっている。

 終演後には生徒たちと記念撮影に納まった。文化祭実行委員長の釜萢(かまやち)旭君は「素晴らしかったです。美川さんいいにおいがしました」と感激。新たなファン開拓に手応えを得た美川は、満足そうな笑みを浮かべ、体育館を後にした。【上岡豊】

 [2012年9月23日9時8分 紙面から]









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