2日に亡くなった俳優大滝秀治さん(享年87)の幻となった主演ドラマは瑛太(29)との共演作だったことが6日、分かった。

 大滝さんが代表を務めていた劇団民芸にNHKから出演依頼があったのは今年8月。2月に肺がんが見つかった大滝さんは、都内の病院に入院していた。出演依頼があったことを伝えると、大滝さんは「やる、やる、やる。早く元気になるから、やりたいね」と声を弾ませたという。おじいちゃん役の大滝さんが主演で、来年1月から北海道でオールロケを行う予定で、共演に瑛太が決まっていた。

 しかし、大滝さんの体力は低下しており、主治医から「無理」とストップがかかり、直後にNHKに断りを入れた。ただ、大滝さんには断ったことを知らせず、関係者が見舞いに訪れると「あの話、どうなった」と進展具合を気にしていたという。関係者は「仕事の話が大滝さんの支えにもなったと思う。亡くなった2日にも別のドラマの出演依頼があった」と明かした。

 この日、民芸公演「冬の花」を上演する新宿・紀伊国屋サザンシアターのロビーに大滝さんの代表作「巨匠」「審判」、最後の舞台となった「帰還」のポスターが張り出され、その前で合掌するファンの姿もあった。