高橋克実(51)栄倉奈々(25)が盗犯専門の刑事コンビを演じることが22日、分かった。TBS系連続ドラマ「確証~警視庁捜査3課」(4月スタート、月曜午後8時)でダブル主演する。

 原作は多くの警察小説で知られる今野敏氏の「確証」。窃盗を扱う捜査3課は市民に密着した存在で、刑法犯罪の約7割は窃盗という現状を背景にしている。2人は、役作りのため、現役刑事に話を聞く予定もあり「聞き込み」の成果を示すリアルな刑事が見られそうだ。

 高橋は民放の連続ドラマ初主演。刑事ドラマが大好きだったが、盗犯専門の刑事の存在は今回初めて知った。「スリリングでハードで面白く(台本を)もう3回読みました」と夢中になっており、アイデアも出している。殺人など凶悪犯罪が描かれることが多い刑事ドラマとの違いやリアルさを出すため、原作にある「刑事は普通、電車移動だ」という言葉を見逃さず、電車やバスの移動、徒歩の場面を多く入れてほしいと要望している。

 若い女性が部下になってしまった中高年男性の戸惑いもリアルだと言う。「僕くらいの年代の男は(若い女性と)何をしゃべっていいのか分からない。セクハラなんて言われたら大変。皆さんにも『これ、ある!』と思ってもらえるかも」。栄倉も「堅苦しくない、人間味あふれる新しい刑事ドラマ。刑事さんのリアルな生活が垣間見られる」と話している。

 加藤章一プロデューサーは「地味でも職人肌の3課の刑事に高橋さんがぴったり。シリーズ化したい」。捜査1課の刑事役でバナナマン設楽統、捜査1課長役で角野卓造が登場する。

 [2013年2月23日7時4分

 紙面から]日刊スポーツのオススメ