関ジャニ∞錦戸亮(28)が3日、主演映画「県庁おもてなし課」(三宅喜重監督、5月11日公開)の全国キャンペーン出発式を、撮影地となった高知市内で行った。セレモニーは高知城の近くで開かれている「土佐の日曜市」で行った。1・3キロにわたり約420軒が立ち並ぶ市は、1万6000人が集まりにぎわっていたが、人気アイドルの出現に大騒ぎになった。

 錦戸が、共演者の堀北真希(24)船越英一郎(52)と姿を現すと「錦戸~」「亮ちゃん」と女性ファンから声援が飛んだ。警備員の目をかいくぐり、腕をつかんだり、ボディータッチするファンも続出。拡声器を持ってあいさつする錦戸らを約1000人が取り巻いた。錦戸は騒ぎに動じることなく、地元名物の「イモ天」を一気に3個ほお張るなど、わずかな時間ながら日曜市を満喫した。

 市内で撮影が行われたのは昨年秋。4カ月ぶりの訪問に「懐かしい感じがしました」としみじみした表情を浮かべた。土佐弁にも挑戦したが「女性がしゃべるのはかわいいじゃないですか。ドキッとしました」と隣の堀北をチラリ。報道陣から「好きになった?」と畳み掛けられると「はい」と即答したが、堀北からは「関西弁と似てるから、あんまり…」と素っ気なくされてしまった。

 錦戸ら主要キャストは今後、手分けしてキャンペーンに取り組む。現在のところ、約20都市を訪れ、総移動距離は8470キロに及ぶ予定。錦戸は数日前までは他作品の撮影で、高知から2060キロ離れた北海道・網走市にいたという。「網走でも日曜市でも(気持ちが)グッとつかまれました。日本中が熱くなってきてますね。いい感じで」。熱い歓迎を受ける幸先よいスタートに笑みがこぼれた。【近藤由美子】

 ◆映画「県庁おもてなし課」

 原作は作家有川浩氏の同名小説。実在する高知県観光部おもてなし課が舞台。やる気はあっても空回りしてしまう県庁若手職員(錦戸)が、本当のおもてなしを見つけながら成長していく姿を描く。アルバイト女性(堀北)との恋も描かれる。ほとんどの撮影を高知県内で行い、錦戸は土佐弁やパラグライダーにも挑戦。10年「ちょんまげぷりん」に続く2作目の主演映画。

 [2013年3月4日6時50分

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