急性リンパ性白血病を再発した大塚範一アナウンサー(64)が、闘病生活をつづった「耐えて、咲く」(講談社)が、12日に発売される。

 大塚アナは11年12月に白血病と診断されて入院。当時、メーンキャスターとして出演したフジテレビ系「めざましテレビ」も翌年2月に卒業し、同年10月に退院するまで11カ月に及ぶ闘病生活を送った。今回の本は闘病中の思いを中心に、高校時代の挫折、NHKアナウンサー時代の転機などをつづった。白血病と宣告された時の「とんでもないことになっちゃった」という戸惑いや、治癒率が3~4割と言われ、「シビアだなあ。できれば逃げ出したかった」と抱えた不安も率直に書いている。

 同書のあとがきでは、今年4月のフジテレビ系「アゲるテレビ」での復帰に向けて原稿を書き上げ、3月14日の定期健診で白血病再発を医師から告知されたことを明かしている。その上で、再起を誓っている。

 「必ずまた戻ってきます。『信頼できるテレビ放送』を作るため、テレビを見ているあなたの気持ちをすくいとったコメントをするため、そして、今までいただいた皆さんの『頑張れ』にこたえるため」「再発の治療は一層、厳しさを増すようですが、なにせ、私は『耐える』ことが得意ですから。元気になって、また戻ってきます。その日を楽しみにしていてください」

 9日に病室を見舞った編集者によると、大塚アナは「今の状態は」の問いに「治療は順調に進めています。食欲も旺盛で元気いっぱいです」と答えたという。