タレント久本雅美(67)が9日、都内で、新派・松竹新喜劇の合同喜劇公演(東京・新橋演舞場、9日~19日)初日囲み取材に波乃久里子、高島礼子らと出席した。
創始138年の新派と劇団創設78年の松竹新喜劇による7年ぶりの共演。松竹新喜劇から「お種と仙太郎」、新派から「明日の幸福」の2本立て上演となる。
「お種-」は齋藤雅文さんが演出し、ゲストの久本雅美がしゅうと・お岩役に挑む。新派の波乃久里子、松竹新喜劇五人衆の藤山扇治郎、渋谷天笑、曽我廼家一蝶、曽我廼家いろは、曽我廼家桃太郎ら松竹新喜劇の俳優と、新派俳優による劇団の枠を超えた顔合わせが舞台を盛り上げる。
ホームドラマの金字塔といえる新派の名作「明日-」は、今年9月に100歳になる“ホームドラマの名手”石井ふく子さんが演出。熟年世代の夫婦を松竹新喜劇の渋谷天外、そして水谷八重子の休演に伴う配役変更により久本雅美が演じ、中年夫婦役はゲストの高島礼子と三田村邦彦が務め、時代を超えて心に響く家族の物語を届ける。
久本は波乃との共演に「大好きな久里子さんと一緒に出られてうれしい」と喜び、「(物語では)対立していますが、出てくるだけで素敵な女優さんだと心は喜んでいます。やっぱり生の舞台は面白いし、勉強になりますね」と話した。
石井さんが演出する「明日-」については「先生は本当にお元気で、杖をつきながらですけど、机の前に立ってご指導してくださって、先生の思いがあふれるところはしっかりお伝えいただきました」と感謝。今年9月で100歳を迎える石井さんには「自分では100歳というけど、私たちが『100歳ですね』と言うと、『まだ99歳よ』と怒るんです」とやりとりを明かし、「本当に先生は常におもしろいことを考えてらっしゃいますよ」と感心した。
「明日-」で久本と熟年世代の夫婦を演じた渋谷天外は「僕がセリフを覚えられずにいると、久本さんはキツい」と笑いつつ、「本当によく出演してくださって、今回は主役を2つという状態ですから。もう私の師匠です」と久本の真摯(しんし)な向き合い方を絶賛した。
三田村は同公演で初めて新橋演舞場に立ったと明かし「これでだいたい東京の劇場は立ちましたので、本当に役者冥利(みょうり)に尽きますね」と喜んだ。



