8日に肝臓がんで死去した歌手島倉千代子さん(享年75)が、生前からゆかりある寺に墓を建てていたことが9日、分かった。

 都内の寺にあるその墓は、高さ約1メートル、幅約1・5メートルの黒い石造りのモニュメント。中央には「こころ」の文字が大きく刻まれ、生前に決めていた戒名「寳■院千代歌愛大姉」も記されている。背面には自身の名前と、結婚前後に3回堕胎した子どもたちにひそかに名付けていた「島倉忍」の文字が並んで刻まれていた。墓石の横には「音の門」と名付けられたボウリング球大の像も添えられていた。

 実はファンには一足早く伝えていた。既にがんの告知も受けていた今年6月に更新したブログで「仕事を減らさなくてはならない現実、本当はもっともっと唄いたいのに…」と、年齢からくる体力の低下とファンと触れ合う機会が減ったことを嘆いていた。それでも「ファンの皆さまを勇気づけられる何かを形にしたいと思ったんです。寂しい時、悲しい時、うれしい時も、モニュメントに会いに来て下さいネ!

 きっと元気になりますヨ!」と呼びかけていた。

 葬儀・告別式は14日午後1時から、東京・青山葬儀所で行われる。昭和歌謡を代表する歌手だった島倉さんと最後の別れをしようと多くの関係者やファンが参列するとみられる。※■は女ヘンに捷のつくり