作曲家佐村河内守氏(50)のゴーストライターだったことを告白した新垣隆氏(43)の作品が収録されたアルバムなどにCD店からの問い合わせが急増していることが16日、分かった。同氏は複数の作曲家と共作した現代クラシックのアルバム「糸」を99年に発表。収録曲「周辺域-Periphery」を手掛けている。同アルバムを制作、販売するレコード会社関係者によると、6日の告白会見直後から、販売店からの問い合わせが多数寄せられ始めたという。

 「周辺域」は琴や三弦などの和楽器を使った現代クラシック曲。関係者によると、問い合わせの増加に合わせて売り上げが増えるという現象にまでは至っていないという。「新垣氏の音楽は業界でも評判がいいだけに、もっと多くの方に知られてほしい」と話す。

 新垣氏は桐朋学園大の非常勤講師。騒動を受けて退職を申し出て、いったんその意思が認められたが、生徒らが寛大な処置を求めてネット上で署名活動を展開したことなどから、退職は白紙に戻されている。