滝沢秀明(32)主演舞台「滝沢歌舞伎2014」が7日、東京・新橋演舞場で開幕した。06年初演で、今年はNHK連続ドラマ「鼠、江戸を疾る」で演じた鼠(ねずみ)小僧の場面も取り入れた。鼠小僧が「これは礼だ!」と言いながら、小判に見立てた大量の金色の紙を客席に降らせた。先月初めて博多座公演を開催。1公演につき、小判8万枚を降らせていたが、東京公演では「劇場でテストをやったら足りないと思っちゃって、10万枚に増やしました」。1公演につき、2万両増額した。

 「変化ではなく、進化することを目標にしていきたい」。言葉通り毎年着実に進化している。牛若に扮(ふん)し、空中での立ち回りにも初挑戦。海外進出を視野に入れており、女性バトントワラーのパフォーマンスも盛り込み、「和」の要素に「洋」の要素も取り入れた。

 「博多に初めて行って良かった。自分らから行くのも悪くないなと。ぜひ、いずれは海外に行きたい」。同作品初の地方公演で手応えを得て海外進出への思いをさらに強くしたようだ。公演は来月6日まで。