TOKIOが2日、東京・日本武道館で「CDデビュー」20周年ライブツアーの最終公演を行った。2日間で2万6000人を動員した。

 20年前(1994年)のこの日、初めて同所でライブを行った。当時15歳だった長瀬智也(35)は目を潤ませ「丸20年。言葉にならない…。みなさんからの愛を感じています」と振り返った。アンコールでは、嵐や生田斗真(30)ら、ジャニーズの後輩14人が駆けつけ先輩を祝福。ライブの定番曲「JUMBO」で一緒にジャンプ。観客約1万3000人からの掛け声で「20周年おめでとう!」と書かれたくす玉も割られ、5人は「ありがとう!」と声をそろえた。

 20周年イヤーを駆け抜けた。8月から全国12会場でライブを実施。7月に「JOIN

 ALIVE」、8月に「サマーソニック」と、初めて野外フェスにも出演した。バンドとして、アイドルとして挑戦を続け、男性ファンをも獲得。野太い声援も武道館に響いた。

 新たな野望も掲げた。リーダー城島茂(43)は「武道館で100回やると、(記念で)ゴールドの色紙を飾ってもらえるらしい。達成すればバンドでは初めてらしいので目指したい」と、矢沢永吉、松田聖子、藤井フミヤしか達成していない100回超えに意欲を見せた。この日で、同所での公演は57回目。年間2~3回のペースで、20年後の40周年には達成する計算だ。松岡昌宏(37)は「(デビュー曲の)『LOVE

 YOU

 ONLY』を還暦バージョンでやろう。そして巣鴨で、おひねりをもらいながら地蔵通りを満員にしよう」と笑顔で提案した。

 最後は5人で肩を組んで「LOVE

 YOU

 ONLY」を観客と合唱するなど、計23曲を披露。「本当にみなさんのおかげです」と、城島の発声で一本締めも行い、20年ともに歩んできたファンと新たな1歩を踏み出した。【大友陽平】

 ◆日本武道館での公演回数

 最多公演は矢沢永吉で127回。今年12月にも5公演を予定。女性アーティストは松田聖子の102回。また藤井フミヤもチェッカーズやソロを含めて100回を超えている。海外アーティストでは、エリック・クラプトンが86回。バンドではTHE

 ALFEEが84回で、今年12月に2公演を予定している。