リオ五輪の陸上10種競技代表、右代啓祐(30=スズキ浜松AC)が、鬼門の種目で復活を果たした。27日、静岡・浜松市内で男子やり投げの新井涼平(25)ら所属選手5人と公開練習。2日前の25日には棒高跳びの練習で4メートル50にトライ。6月4日の左親指骨折後初めて同種目の跳躍練習を行って、一発で成功したことを明かした。

 右代は「試合のつもりで臨んだ。これでひとつ壁を乗り越えた」。左親指の骨折は全治3カ月の診断だった。それをわずか約1カ月半で回復させて「最強ですから」とにやりと笑った。

 8月5日の開会式では日本選手団旗手を務める。開会式は3時間と長いが「僕は疲れない体力をつける種目をやっているので疲れなんか感じない。僕を推薦してくださったことがうれしかった」とおとこ気あふれるコメント。196センチ、95キロの体で堂々と行進する。