ドイツ(FIFAランキング2位)がスウェーデン(同6位)を振り切り、初の金メダルに輝いた。

 96年アトランタ五輪で正式競技に採用されてから、初めて欧州対決となった決勝。0-0で迎えた後半3分にFWジェニファー・マロジャン(24)が先制した。ゴール正面で正確にトラップしたボールを右足でゴール右上に蹴り込む。同16分には、マロジャンの直接FKがオウンゴールを誘って加点。その5分後に自陣左サイドからのクロスでスウェーデンに1点差と追い上げられたが、逃げ切った。

 04年アテネ大会、08年北京大会は銅メダルで、12年ロンドン大会は出場権を得られなかった。2大会ぶりの出場で初優勝し、2得点に絡んだマロジャンは「とても、とてもうれしい。チームを救うことができて本当に良かった」と優勝会見で喜んだ。男子も翌20日の決勝に進出しており、アベックVをかけて開催国ブラジルと対戦する。

 銀メダルのスウェーデンは、五輪サッカー女子で初となるメダル獲得。準々決勝で4連覇を狙っていた米国をPK戦の末に破ると、準決勝でも地元ブラジルにPK戦で勝利。初の決勝に駒を進めていた。大会前の7月21日には国際親善試合で、なでしこジャパン(アジア最終予選で敗退)を3-0で一蹴し、勢いに乗ってブラジルに入っていた。

 また、ベロオリゾンテのミネイラン競技場で行われた3位決定戦はカナダ(10位)が地元ブラジル(8位)を2-1で破り、2大会連続の銅メダルとなった。